ピュアオリーブオイルとEXVオリーブオイルの違い

よく言われている使い分けとして、エキストラバージンオリーブオイルは豊かな風味を生かして生食で使われることが多く、オリーブオイル(ピュアオリーブオイル)は炒め物や焼きものなどの加熱調理に使いやすいと言われていますが・・・違いは次の通りです

 

ピュアオリーブオイルは、あまり品質の良くないオリーブのオイルを精製し、高熱で脱臭・脱色したりして、悪い要素を取り除き、その後

EXVオリーブオイルを混ぜて味や香りをつけたもので、その分価格がリーズナブルというところから加熱調理によく使用されているだけです。

 

エクストラバージンオリーブオイルはオリーブの実をすり潰して搾っただけのオイルで、化学的な処理をしていない、バージンオイルの中でも、
一番品質のいいものを使用しており、そのまま使えてまた加熱用としても風味を楽しめます。

最近では、EXVオリーブオイルもリーズナブルな商品があり、加熱用としてオリーブ風味を付けてお料理を楽しんでいただけます。

※120℃までは風味の変化はございません


EXVオリーブオイルの価格の差とは

主に製造工程に起因します。

ポイントとしては、収穫方法(手摘み、機械で振り落とすなど)、抽出方法(伝統的な圧搾法、遠心分離法など)、採油方法(ろ過をするかしないかなど)です。

収穫して、抽出から採油までの工程を伝統的な製法を取り入れながらスピーディに行うことで、酸度を抑えフレッシュで、風味豊かなオイルにするかが、高品質なEXVオリーブオイルには欠かせません。

その産地の個性のこだわりなどで、昔ながらの製法を守り続けている生産者も少なくありません。

そういった伝統的な製法により、最高級オリーブオイルが造られます。

リーズナブルなEXVオリーブオイルは機械の導入などでスピーディに生産できるようになり、価格も抑えられるようになりましたが、その分

オリーブの品質、風味の個性、酸度などは高品質とは比べ物にはなりません。


EXVオリーブオイルの使い方

■ スープの仕上げ(暖かいスープの場合、EXVオリーブオイルの香り、風味が一番引き立ちます)

■ サラダなどのドレッシングとして

■ 料理の仕上げにかける

■ パスタの仕上げにかける

■ 炒め物や揚げ物につかう(安価なEXVオリーブオイルや高品質EXVオリーブオイルが酸化した時などにお使いください)

■ 下ごしらえとしてマリネする

などなど、オリーブオイルは色々な用途に使えます。

※高品質なオリーブオイルになると肉や魚、野菜など、用途に合わせた料理で選んでいただけます。


EXVオリーブオイルの保存方法

EXVオリーブオイルの大敵は酸化です。

酸化の主な原因は「光」と「温度」です。

それを防ぐために「冷暗所」を選んでください。(キッチン流しの下など)

冷蔵庫でも構いませんが、オリーブオイルは15度以下で凝固します。

凝固しても品質に問題はありませんが、使うたびに常温で溶かさないといけませんし、度々温度が変化するので好ましくありません。

また、開栓したら2~3ヶ月以内に使い切るのがベストでしょう。


オリーブオイルの健康効果

■コレステロールの低下作用
乳製品や動物性脂肪など、コレステロールを多く含む食品を長期間摂り続けていると肥満や動脈硬化、糖尿病、高血圧など生活習慣病の原因と

なる悪玉コレステロールが血液中に増加してしまいます。オリーブオイルに含まれているオレイン酸には、悪玉コレステロールを減少させ、

善玉コレステロールを増加させる作用があるといわれています。

■抗酸化作用
脂肪は酸化すると、さまざまな病気の原因となる活性酸素と結合して遺伝子の本体であるDNAを傷つけ、がんや脳血管障害、心臓病、糖尿病

などの原因となります。オレイン酸は酸化しにくい脂肪なので、がんや生活習慣病などを予防する効果が期待できます。また、オレイン酸以外

にもビタミンEやポリフェノールなど活性酸素を抑制する栄養が豊富に含まれています。

■ダイエット効果
オリーブオイルの約7割を占めているオレイン酸は、脳の視床下部にある満腹中枢に働きかける作用があります。食事の1時間前にオリーブ

オイルをとることで、満腹感が起こりやすく無理せず食事の量を減らすことができるそうです。

■整腸作用
オレイン酸は小腸で消化吸収されにくい性質を持ち、腸に刺激を与えて動きを活発にし、便秘を解消する効果が期待できます。便秘がちな方は

毎食前にスプーン1~2杯程度のオリーブ油をとると良いといわれています。

■美肌効果
オリーブオイルの色素成分であるクロロフィルは、体内の毒素を排泄するデトックス作用を持っており、ニキビや吹き出物などの炎症を鎮める

働きがあります。

■その他効果

白髪の予防、リウマチの予防などさまざまな働きがある非常に優秀なオイルです。毎日積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。




イタリアの主な産地と特徴

 

地域

色調

風味

品種

リグーリア州

淡い黄緑のオリーブ淡い黄緑

軽やかな香りと苦味・辛味の少ないマイルドな味わい

タジャスカ種

トスカーナ州

輝くような緑黄色のオリーブ輝くような緑黄色

青々としたオリーブの実を連想する新鮮でフルーティな香り。辛味は強め

フラントイオ種
レッチーノ種
モライオーロ種

ウンブリア州

輝くような緑黄色のオリーブ輝くような緑黄色

トスカーナ産と比較すると、重厚感がある

プーリア州

淡い黄緑のオリーブ淡い黄緑

オリーブ果実そのものらしい香りと、比較的苦味辛味の少ないマイルドな味わい

オリアローラ種
コラティーナ種
カロレア種

カラブリア州
シチリア州

多種多様のオリーブ多種多様

温暖な気候から多くの品種が生育するため、多種多様